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美少女戦士セーラームーン(AC)


ROUND 5について

元ネタ

ROUND 5については、色々とオリジナリティが効いていますが、元ネタとされているのはおそらく
アニメ版「第33話 最後のセーラー戦士 ヴィーナス登場」だと思われます。
港の倉庫で戦うというシチュエーションのほか、複数の共通点があります。

まず、ROUND 5には、開幕演出用と思しき2つのシーン[未使用]が用意されています。
それが以下の銀行のシーンです。





これらは、第33話の冒頭の銀行強盗シーンから着想を得ていると思われ、謎の覆面男は銀行強盗であり、
これを追いかけて作中のROUND 5(港)に到達するというのが本来のストーリーラインなのでしょう。
(アニメ版では銀行強盗のくだりは冒頭のワンシーンに過ぎず、展開はまったく異なっていますが…。)

なお、銀行強盗のデータ上の名称は「Gang(ギャング)」でした。(2020/7/23追記)

  

袋を担いで走り去るギャングのグラフィック[未使用]
 

その他、銀行シーン用と思われるオブジェクトたち[未使用]



また、ストーリーの名残としてボスエリアにはドル袋、金塊入りアタッシュケース、宝石箱、絵画といった高級品が
散乱しています。(銀行のみならず、あちこちから金目の物を奪ってきて集めているという感じでしょうか。)



また、ボスエリアには、ゲーム中は確認できないものの画面上部に鉄骨のグラフィックが用意されていて、
セーラーヴィーナスの登場演出を企図していたと思しき痕跡もあり、これも第33話が元ネタでなかろうかと
推測しうる一要素となります。(タキシード仮面乱入演出のあるモルガ戦のマップと似た構造になっています。)

実際にセーラーヴィーナスの立ち絵[未使用]を配置してみると以下のようになります。
(セーラーVバージョンもあります。)

 

ついでに、第33話でゾイサイトとタキシード仮面が死闘(?)を繰り広げた倉庫らしき場所も背景に写っています。

 

ギャングの正体

アニメ版の銀行強盗は、冒頭でゾイサイトが化けた「ニセセーラームーン」に退治されるただのオッサンですが、
本作のギャングの正体は、「中身」を明確に示すグラフィック差分は用意されていないために断言できないものの、
おそらくフラウ及びオニワバンダナだと思われます。

この2キャラのみ生首差分[未使用]が存在し(ジュモーは例外)、ギャングの首無しパターン[未使用]にぴったりはまることと、
ギャングが服を破り捨て正体を現すモーション[未使用]に対応していると思しきモーション[未使用]が存在するのです。
(以下の画像は、当方で差分を組み合わせたものです。)